こんにちは。
生年月日からタイプ分類界の老害、揚げ足奉行の戸栗です。
美意識、美意識、美意識、美意識…
動物キャラの特性をご存じの方ならお分かりだと思います。M3タイプ(黒ヒョウ:冠帯)の冠言葉。もう耳と目にタコができています。過去に入手したM3タイプ(黒ヒョウ:冠帯)のテキストには
・美意識の天才
・美意識がずば抜けている
・美意識が才能
・美意識を笑うことはNG
・美意識が職業になる
とゲップがでるほど書かれていました。
でもこれ、インストラクターコースでもらったテキストに書かれている「美意識」を、日常語の「きれい・おしゃれ・センス」に無批判に置き換えているだけなんじゃないでしょうか?
だって、美意識が才能とか天才的って…?
さらに以前、インストラクターの方に「根拠を勉強されてみては?」と増永学説をオススメしたところ「threadsを見ている方には必要ありません(だから私も必要ありません)」(主旨)のコメントが帰ってきました。
そこから察するに、情報発信者も受け取る方も「本来の美意識」の捉え方を少し勘違いされているのではないかと思います。
では今回はそこんとこを深堀しましょう。
■増永原典を見る
そもそも「美意識」は抽象的なことを指す概念語です。さらに増永原典に「美意識」という“概念語としての直接表現”は存在しません。ただし、美意識と呼ばれる可能性がある“素材”や“断片”は、確かに存在しています。
見てみましょう。
『色彩的感覚にすぐれる。色彩、形態の雰囲気的な把握力。』
『流行、時勢に敏感。』
『大衆、与論の方向に乗る。』
とありますが、これを「きれいなもの」「美しいもの」「センスがいいもの」という日常語レベルの審美感覚に、そのままスライドさせて解釈している気がしてなりません。ちなみに似ているもので他のタイプを見てみると
●M4タイプ(たぬき:衰)
〔Ⅲ〕興味、関心
4、美的感受性にすぐれ、形のくずれたもの、曖昧なものを嫌う。
●F4タイプ(サル:長生)
〔Ⅳ〕趣味、職業
1、色彩的鮮やかさ、形態的な調和をもつものに対する趣味(服装、装飾など)。
●C3タイプ(トラ:帝旺)
〔Ⅱ〕知的、行動的能力
1、色彩的感受性の豊富さと鋭敏さ。
●C4タイプ(ペガサス:絶)
5、スタイリスト。野趣を重んじる、個性派。
がありますが、その中でもM3タイプは「美」に対する感覚的な部分をクローズアップされているのだと思います。
■本来の美意識とは?
たしかに一般的にイメージされる「美意識」というものは、外見的な「美」、たとえばファッションや美容、インテリアなど目に映るものを整えたい感覚。さらには洗練されたものやセンスといったことへの意識を指す面もあります。
それを踏まえるとM3タイプは
・色彩的感覚にすぐれる
・色彩、形態の雰囲気的な把握
・流行、時勢に敏感
・大衆、与論の方向に乗る
と言われていることから一般的解釈範囲での「美意識が高い」は間違いではありません。
しかし、増永の原典を見ると外見的特性の表記は一部ありますが、全体を通して「自分の人生において、何を良しとし、何を醜いとして退けるか」という態度・姿勢が主になっています。
つまり、人生においての哲学、生き様、矜持(プライド)。
そこから言えば、12タイプすべてに「美意識」はあり、特にM3タイプだけが、それを強く持つわけではありません。
■原典版「M3タイプの美意識」
ではここで、増永原典において語られているM3タイプの「美意識」を。
・自分を卑屈に確定させない態度
・人生を完成させず、開いたままに保つ姿勢
・安定・堅実・現実だけに価値を閉じない構え
・理想を高く掲げることを未熟や夢想と切り捨てない感覚
・白黒・善悪・勝敗で人や世界を雑に処理しない視座
・生き方そのものに格・品位・余白を求める姿勢
こうした「どう生きるか」「どこで自分を安売りしないか」という、倫理的・姿勢的・存在論的な感覚こそが、増永原典におけるM3タイプの美意識です。
う~ん。美しい。
どれもSNS映えする言葉ではありませんが…
■デザイン・ファッション関係以外に従事しているM3タイプさんへ
美意識とは、何を「きれい」と思うかだけではありません。
何を「安く扱わないか」
何を「途中で閉じないか」
そして、自分自身を、どの水準で生きさせるか。その選び方そのものが、あなたの美意識です。
上辺だけの「美意識」の呪縛から解き放たれてください。
では。


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