大谷翔平は“動物たち”の平均値で語って良いのか?

【大谷翔平分析の構造を俯瞰するシリーズ】

その①:大谷翔平を“5匹の動物”で説明できるのか
https://masunaga-genten.jp/word-gap-20260312/

その②:バーナム効果
https://masunaga-genten.jp/word-gap-20260313/

その③:人は環境・教育・経験で肉付けされる (この記事)

その④:確証バイアス

その⑤:本来の増永タイプ論


こんにちは。

生年月日からタイプ分類界の老害、揚げ足奉行の戸栗です。

大谷翔平検証の続き(その③)です。

人の性格は、生まれ持った気質だけで出来ているわけではありません。

その人が育ってきた環境、教育、経験、人との関係。

それらが何層にも重なり合って、一人の人格が形作られていきます。

それが「人となり」であり、本当の意味での「個性」と呼ばれるものです。

例えば大谷翔平の場合

・ご両親の影響(そして遺伝)
・中学までの教育環境
・花巻東高校での指導と環境
・有名になった「目標達成シート」
・目標に向けた日々の思考法と行動
・プロ野球という環境
・メジャーリーグという世界

などなど。

このような数えきれないほどの要素が積み重なり、今の大谷翔平という人物が形作られてきました。

つまり。

世界でただ一人の「大谷翔平」が、この環境、この教育、この経験の中で育った訳です。

そしてこれは当然、私たち一人一人にも当てはまります。

あなたは、あなたの家庭環境の中で育ち、
あなたの学校生活を送り、
あなたの友人関係を経験し、
あなたの成功や失敗を通して、今の人格が形作られてきました。

つまり

「あなたは、あなたの環境の中で育った世界でただ一人の存在」

なのです。

さて、ここで少し考えてみてください。

大谷翔平の

・苦労
・努力
・挫折
・葛藤
・そして成功

それらは、大谷翔平本人にしか分からない部分がたくさんあるはずです。

そして、その過程を一番近くで見てきたのはご両親、監督、チームメートといった、ごく限られた人たちでしょう。

そんな長年積み重なってきた経験と人格の熟成。

それを

テレビで見ているだけの私たちが

「この人の、この部分は○○の動物だからです」

と、一言で語れるものなのでしょうか。

もちろん、性格を分類して理解しようとする試み自体は、決して悪いことではありません。

人間を理解するために、ある程度の「型」や「分類」を使うことは、古くから行われてきました。

しかし、その時に注意しなければならないのは「分類」と「決めつけ」は全く違うということです。

そして実はもう一つ、ここに心理的な仕組みが関わってきます。

それが『確証バイアス』と呼ばれるものです。

人は一度

「この人はこういうタイプだ」

と思い込むと、その後はそれを裏付ける情報ばかりを集めてしまうという傾向があります。

そしてそれによって

「やっぱり当たっている」

と感じてしまうのです。

次回は、この『確証バイアス』について、もう少し詳しく見ていきたいと思います。

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