認知の偏りの罠「バーナム効果」

【大谷翔平分析の構造を俯瞰するシリーズ】

その①:大谷翔平を“5匹の動物”で説明できるのか
https://masunaga-genten.jp/word-gap-20260312/

その②:バーナム効果 (この記事)

その③:人は環境・教育・経験で肉付けされる

その④:確証バイアス

その⑤:本来の増永タイプ論


こんにちは。

生年月日からタイプ分類界の老害、揚げ足奉行の戸栗です。

大谷翔平検証の続きです。

今回、大谷翔平の生年月日から導き出された5つ(大谷の場合は4つ)の動物キャラ。

それぞれの性格特性として挙げられている言葉は、一部を除き概ね的を射た内容です。

出演順に整理してみましょう。

●【ひつじ(M2)】の特徴:
・世のため人のための精神
・12タイプ中一番の客観的判断力

●【オオカミ(C1)】の特徴:
・自分しかできないことでNo.1を目指す
・人まねが嫌いで自己流を貫く
・「変わっているね」が褒め言葉

●【黒ヒョウ(M3)】の特徴:
・新しいものが大好き
・先行逃げ切り型
・正義感が強い

●【ペガサス(C4)】の特徴:
・束縛を嫌う自由な天才肌
・プレッシャーを「重圧」ではなく「楽しい」に変換できる

※(カッコ)内は増永タイプ論での表記

これらの各特性を以てして、大谷翔平の「人となり」を分析している訳ですね。

つまり

「大谷翔平には、こうした特性を持つ動物キャラが控えている。だからそれが行動や発言、プレーに表れている」

という説明です。

ストーリーとしてはとても面白く、テレビで見える大谷翔平の「イメージ像」としての分析なら100点満点かもしれません。

しかし、ここには大きな落とし穴があります。

人は、自分に当てはまる説明を見ると「当たっている」と感じます。

しかしその説明が実は誰にでも当てはまる内容だった場合でも同じように「当たっている」と感じてしまうことがあります。

心理学ではこれを『バーナム効果(Barnum effect)』と呼びます。

例えば、

➡「あなたは人の役に立ちたいと思う人です」
➡「あなたは独自の考えを大切にします」
➡「あなたは時には慎重で、時には大胆です」

このような文章は多くの人に当てはまります。しかし、読む人は「自分のことを言い当てている」と感じてしまうのです。

動物さんの特性は、「本質」「表面」「意思決定」「隠れ」「希望」と割り当てられ、それらが現れる場面が異なるらしいですが、5つ(大谷は4つ)の代表的な特性、つまり“平均値”を持ち出せば、どこか「当たっている」と感じられる部分がでてくるものです。

そして、説明が多いほど、さらにストーリー性があると人は大いに納得してしまうのです。

つまり「当たっている」のではなく「当たる仕組み」を見せられている。

厳しい言い方をすると「ひつじ」「オオカミ」「黒ヒョウ」「ペガサス」以外の動物でもこの手法で大谷翔平を語ることは可能なのです。

…続く。

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